2007年 02月 16日
静かな呼吸 |
土から生まれるもの展(オペラシティ)
今年初の展覧会。何だか、久しぶりすぎて見方を
忘れたような気持ちになる。
小川待子の、コンクリートの割れ目のようなざらりとした
質感に、触れたい衝動に駆られる。
指先を、ぴっと切ってしまいそうな鋭さ。
ガラスと土、硬いものと軟らかいものが、かちっと世界の中に
点在しながら、静かに呼吸している感じ。
ひとつのところから、ひたひたと涌きでて、すーっとひいていく
波みたいに思う。
ニルス・ウドの、鳥の巣の作品も気になる。
巨大な鳥の巣の中に、ぽつんと丸くなった裸の少年。
ひなを育てるための巣なのに、そこに「生」を
感じないのはなぜなんだろう。
あの少年が、目を開けることはないのだろうかと
しん、と静まり返った画面の中を見て、心がざわつく。
「コレクションを使うこと」を目的としているので、
全体的にまとまりのない印象。
大きなものを見せようとしたのが、逆に小さくなってしまった、
そんな感じがする。
もっと作品点数を絞ってみせてもよかったんじゃないか。
久々だったせいか、「みること」よりも「みせること」に
気をとられた気がする。
今年初の展覧会。何だか、久しぶりすぎて見方を
忘れたような気持ちになる。
小川待子の、コンクリートの割れ目のようなざらりとした
質感に、触れたい衝動に駆られる。
指先を、ぴっと切ってしまいそうな鋭さ。
ガラスと土、硬いものと軟らかいものが、かちっと世界の中に
点在しながら、静かに呼吸している感じ。
ひとつのところから、ひたひたと涌きでて、すーっとひいていく
波みたいに思う。
ニルス・ウドの、鳥の巣の作品も気になる。
巨大な鳥の巣の中に、ぽつんと丸くなった裸の少年。
ひなを育てるための巣なのに、そこに「生」を
感じないのはなぜなんだろう。
あの少年が、目を開けることはないのだろうかと
しん、と静まり返った画面の中を見て、心がざわつく。
「コレクションを使うこと」を目的としているので、
全体的にまとまりのない印象。
大きなものを見せようとしたのが、逆に小さくなってしまった、
そんな感じがする。
もっと作品点数を絞ってみせてもよかったんじゃないか。
久々だったせいか、「みること」よりも「みせること」に
気をとられた気がする。
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by lilla-viol
| 2007-02-16 21:30
| みる